秋田ツアーその1

秋田へ行くきっかけは本当にわずかな縁の積み重ねだった。

 
もともと、出入りしてたバーで知り合ったええ感じのおじさんが歯医者さんで、歌を歌っておられるとのことで、一度ライブを見てもらったのがきっかけ。僕のライブ気に入っていただき、いつか、EVENTやろうと言うていただきまして、あちこち彼のお知り合いに紹介いただいていた折、バッソと言う心斎橋のライブハウスで今度、お店の肝いりのEVENTがあると聞いたのです。
これはチャンスとばかりにもともとあったライブの予定を変更して、半ば強引に出させてもらった時のこと。

明らかに、年齢層が高めのEVENT楽屋に、1人、抜きん出て若いイケメンがいたのだ。
で話しかけてみた。それが今回の秋田を仕掛けてくれたMASA君。( 佐藤正昂 )。彼、とにかくクールな印象で、少し芸能人のDAIGOに似てるのだがなんと、芸風は意外に古風で松山千春をズーズー弁( 東北の訛り )で歌うとのこと。
歌唱力は見事なもので、ステージでも、一切の気負いを感じさせず自然体でズーズー弁松山千春を熱唱していた。お客さんはズーズー弁わからずポカーンとしていた。それでも全く気にすることなく自分の芸風で押す彼。なんかすごいぞ。

そんな彼に、自分がいろんな地方へ出ていきたいこと、秋田でも機会あればやらせて欲しいという旨を話していて、その日、自分のライブが見事に盛り上がったのもあってMASA君も秋田アキトライブを企画する気になってくれたのかもしれない。
とにかくライブ終わりに連絡を取って『秋田ライブ、是非やらせてください』というと、『いいっすよ、やりましょう』といとも簡単に言ってくれた。チャンスと思い、GW空いてますよと伝えると数日後に日程を返してくれて、このEVENTが立ち上がったのである。

あまりに簡単に話が進むので不安になり、調べてみたところ、彼は秋田では相当名の通った芸能人で、テレビにも多数出ていて、人気のシンガーのようだ。
なるほど、そんな彼ならライブEVENTなど簡単に組めてしまうのかもしれない。
彼は何しろ秋田版、プロフェッショナルと言う番組で、自分流プロフェッショナルを取材される、そのレベルの芸能人なのだ。
やばいぞ、完全に負けとるがな俺。大丈夫か俺、頑張れ俺!と言うことはおくびにも出さずEVENTのお話は進んでいったのです。

続く!